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基礎代謝について

 基礎代謝とは、心身ともに絶対安静にし、神経も筋肉も消化機能もほとんど働いていない状態での新陳代謝を基礎代謝といいます。基礎代謝は、体温維持や呼吸、心臓を動かすなど、生命維持に最低限必用なエネルギー消費であり、24時間動かずにいても、この基礎代謝量に相当するエネルギーを消費します。
 基礎代謝状態における、体内各組織、臓器のエネルギー消費量は、骨格筋が最も高く、全エネルギー消費量が最も高く、全エネルギー消費量の約40%を占めています。

基礎代謝が行われる体の部位 基礎代謝の割合
骨格筋 38.0%
肝臓 12.4%
胃腸 7.6%
腎臓 7.5%
膵臓 6.3%
心臓 4.4%
3.0%
その他 20.8%

女性の写真

 基礎代謝は、人種、体格、体質、年齢、性別などにより差がみられ、十代後半くらいまでは年々増えていきますが、それ以降は低下していきます。年をとるとともに体の機能が低下していくためと考えられていますが、中でも筋肉量の減少は大きな原因の一つです。筋肉は身体を動かしていないときも、1日中エネルギーを消費して熱を作り出します。これが基礎代謝の「体温維持」に役立っています。筋肉量が減れば1日のエネルギー消費量も少なくなります。
 日頃スポーツをされない方は、若いときと比べると運動量が減ることにより、それにつれて筋肉量が減り、体脂肪率が上がってくるようになります。筋年をとると太りやすくなるのは、基礎代謝が低下してからも若いときと同様の食生活をしているために、必要のないカロリーを摂取し続けた結果なのです。
 すなわち、体脂肪率が高く「肥満」および「かくれ肥満」の方は、基礎代謝が少ないために太りやすい体質になるために、摂取カロリーに注意が必要です。
 運動することによって筋肉量を増やし体脂肪を減らすと、カロリーを消費しやすい身体(基礎代謝が上がります)になるため、太りにくくなります。
 1日のエネルギー消費量は、以下の3つを合計したものです。
(1) 基礎代謝:生命維持に必用なエネルギー
(2) 生活活動代謝:運動、仕事、家事、趣味などの生活活動で消費するエネルギー
(3) 食事誘導性熱産生:食事をしたときに熱となって発散されるエネルギー
 大まかな割合は、基礎代謝が6〜7割、生活活動代謝が2〜3割、食事誘導性熱産生が1割です。1日の食事量が上記3つを足したエネルギー量を超えれば、余分なエネルギーが体内に脂肪として蓄積されるようになります。

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年齢別基礎代謝量

(厚生労働省「第6次改訂日本人の栄養所要量について」より)

男 性

年齢 基礎代謝量
18〜29歳 1,550 kcal/日
30〜49歳
1,500 kcal/日
50〜69歳 1,350 kcal/日
70歳以上 1,220 kcal/日

女 性

年齢 基礎代謝量
18〜29歳 1,210 kcal/日
30〜49歳
1,170 kcal/日
50〜69歳 1,110 kcal/日
70歳以上 1,010 kcal/日

 上記の表はあくまでも目安であり、個人によって差があります。ダイエットをする場合、基礎代謝のために最低限摂らなければならないカロリー量が決まっているため、この数値を下回るような食事制限をしてはいけません。もし、食事制限だけで体脂肪を落とそうとした場合、身体に必用な栄養素が不足し、健康を崩す原因にもなりかねます。

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基礎代謝に影響を及ぼす要因

性別
 男性は女性より約10%高くなります。男性は体脂肪が少なく、筋肉などの代謝の活発な組織が女性よりも多いためです。
年齢
 男女とも年をとるにつれて、少しずつ低下していきます。
体格・職業
 激しい筋肉労働に従事する人や、スポーツ選手・よくスポーツをする人などの、筋肉のよく発達した人の基礎代謝は高くなります。
生活環境・季節
 暖かい熱帯地方の住民は低く、極地の寒冷地に住む住民は高い傾向があります。
栄養状態
 低栄養状態の人は基礎代謝が低くなります。たんぱく質合成の低下によるもので、エネルギー消費を抑制するための現象と考えられます。